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今話題の絵本をついに購入しました。
以前は品切れ状態で手に入らなかったのですが、
しばらくして本屋さんをのぞいてみると平積みで置いてありました。
本を開くとこんな文章から始まります。
やまのうえに1だいのでんわがおいてありました。
だれがおいたのかわかりません。
でんわはつながっていませんが、いつもぴかぴかにみがかれています。
このでんわは「もうあえなくなったひとに、じぶんのおもいをつたえると、
かならずそのひとにとどく・・・」といわれています。
ここまで読んだだけでなんだか泣けてきそう!!
この絵本のお話は実は岩手県に実際にある電話をモデルにしたお話です。
本物の電話は岩手県大槌町の佐々木格(ささきいたる)さんが、
ご自分の庭「ベルガ-ディア鯨山」に置いたものです。
いとこをがんで亡くされ家族を癒そうと、2010年にいらなくなった
電話ボックスを置いたのだそうです。
その電話の横にはこんなことが書いてあるそうです。
風の電話は心で話します
静かに目を閉じ 耳を澄ましてください
風の音が又は波の音があるいは小鳥のさえずりが
聞こえたらあなたの思いを伝えてください
(かぜのでんわより)
そして震災
「あまりにも突然多くの命が奪われた。せめてひとこと、最後に話したかった人が
たくさんいるはず。そして今回の震災だけでなく、会えなくなった人に
伝えたい想いをもっているひとは多いと思います。どなたでもいらしてください」
(かぜのでんわより)
佐々木格さんの想いを受けて多くの人が訪れるそうです。
遺族と亡き人をつないでくれるでんわ。
亡き人の声が受話器の向こうから本当に聞こえてきそうですね。
絵本作家のいもとようこさんの絵がなんともやさしいのです。