『ジブリ立体建物展』 in  「江戸東京建物園」

2015/03/04
ポスター

先日娘と小平公園にある「江戸東京たてもの園」に
いってきました。

今『ジブリ立体建物展』が開かれています。
「部分を見れば 全体が見える」
2015年3月15日(日) まで

好評につき会期延長になったそうです。

ジブリアニメの存在感ある建物に
スポットライトを当てた展示会です。
現代の建物にない、文化、情緒、暖かさ、楽しさ、
ファンタジー、人間くささ、ノスタルジー
さまざまな感情を呼び起こしてくれます。

ジブリのアニメファンはもちろんのこと、建物好きも
十分楽しめます

建造物を再現した立体模型も展示されています。
「アルプスの少女ハイジ」
「崖の上のポニョ」の宗介の家

圧巻は3mの高さのある映画「千と千尋の神隠し」に登場する
巨大な湯屋「油屋」の模型です。

いろいろな事を想像しながら、時間をかけて
じっくり見ても飽きない模型です。

油屋のイメージが良く似ているといわれているのが
長野の渋温泉金具屋。ファンの間で人気になっている温泉宿。
その外観や内装が「油屋」に良く似ているそうです。

ちょっと訪れてみたくなりました。

この模型のそばに立っていると温泉の湯気と香りがしてきそうです。
あっちもこっちも継げたし継げたして『計画』という言葉を
無視して建てられたような、それでも全体がしっかりまとまって
息づいている建物に感動させられます。

建物ではありますがとても人間くさい建造物です。

宮崎駿監督はフンデルトヴァッサーの影響も受けたとか。

会期延長後の1展示作品が追加になっていますので
一度いらした方もまた楽しめます。

ジブリの展示物を堪能した後は
『江戸東京たてもの園』へ

センターソーン、東ゾーン、西ゾーンに別れ
江戸、明治、大正、昭和の建物が立ち並びます。

農家、醤油店 居酒屋、ジブリも影響を受けた子宝湯、武居三省堂(文具店)花市生花店
和傘問屋、乾物屋、万徳旅館

あれ?タイムスリップした?

その他歴史的建物が

三井八郎右衞門邸(みついはちろうえもんてい)
約300年続いた三井財閥11代目三井 高公(みつい たかきみ)の邸宅。。
敗戦後の財閥解体後、京都油小路・神奈川大磯・世田谷用賀・今井町の
三井家に関連する施設から建築部材・石材・植物・美術品など、
集めたものだと女性解説員の方が「へぇ~」を何度も連発させてくれます。
財閥解体前の各お屋敷を見れないのは「う~ん」と唸るほど残念です。

ひざを痛めた患者さんに超音波を当てながら、
三井八郎右衞門邸を見てきた話をすると、
三井財閥解体の頃三井氏が留学中に買ったというベネチアンガラスの
ティーセットをお父様が買い受けたとのこと。

うわー! 見てみたい!

前川國男邸(まえかわくにおてい) 
日本の近代建築の発展に貢献した建築家前川國男の自邸として、
品川区上大崎に1942年(昭和17)に建てられた住宅です

高橋是清邸(たかはしこれきよてい)

明治の政治家高橋是清の住まいの主屋部分です。
2階は是清の書斎や寝室として使われ、1936年(昭和11)の2・26事件の
現場になりました。今話題の経済学者ピケティの日本版といわれる人でもあります。

娘はここの2階がひどくお気に入り。

「ここで暮らしたい!」だそうです。

日本文化が大好きな彼女。

「生まれる時代を間違えた!!」だそうです。

江戸か、大正か、昭和初期に生まれたかった彼女。

そんな時代の現代からすると不便な生活もなんのその、

「その時代に生まれていたら当たり前のことじゃない?」だそうです。

じっくり見て回ったら一日がかり、いや何度訪れても良い

ボリュームのたてもの園でした。