間歇性跛行で歩行が困難となった83才の男性。

2014/04/06

間歇性跛行で歩行が困難となった83才の男性。

数年前ゴルフのプレイ後突然腰痛の痛みがひどくなり歩行が困難なり、
病院にて硬膜外ブロック・神経根ブロック・リハビリなどの治療を
行ってきました。
別の病院で脊椎管狭窄症による後遺症ではなく、閉塞性動脈硬化
による間歇性跛行と診断され、服薬とトレーニング歩行を平行して
行ってきたが改善効果が感じられないと来院されました。

間歇性跛行とは安静時には問題ないのですが、歩いたりすると
足に痛み・しびれ・脱力などがおこり、少しやすむと楽になる
症状が繰り返されるものです。

原因は腰部脊柱管狭窄症、閉塞性動脈硬化症、閉塞性血栓性血管炎
などがあります。

とても熱心にこの問題と取り組む方で少しずつ改善が見られていました。
パソコンを独学で使いこなし、来院の度に毎日歩いた歩数や体の調子を
表にされ調子の良い日は緑色に塗りつぶされていました。

だんだんこの表が緑色で埋め尽くされご本人も喜んでいらした
昨年のお正月、血圧と経験したことのない頭痛から救急車搬送され
昏睡状態だったそうです。

髄膜炎の診断で後遺症がでなかったのは奇跡的だったそうです。
入院中に右肺動脈に2この血栓が見つかったものの小さかったので大事
には至らず、血栓を退治し退院に向けての検査で十二指腸潰瘍が
見つかり退院は延期。潰瘍も内服錠剤で回復しやっと退院が決定。

ところが
その日の夕食後発熱し誤嚥性の肺炎で強い抗生物質を服用、ひどい副作用
体中猛烈な発疹かゆみに襲われ退院は再び延期となったそうです。

ご本人のショック、先生方にとっても衝撃は大きく退院の言葉は控えめになり
慎重に治療が進められやっと入院生活72日目に退院が決定されました。

この入院中に危篤状態とご家族が病院に集まったのが2回。見事な復活です。
退院当日に治療のご予約のお電話をご本人からいただいた時には本当に
驚きでした。

80代で72日間も入院生活をされたのですからそう簡単には電車に乗って、
当院にはいらっしゃれません。それでも1っか月足らずで再会することと
なりました。私にとっても大きな喜びであったことは言い尽くせません。

その後一生懸命治療とリハビリに取り組んでおられます。
あれだけの大病をしたにもかかわれず心がとてもお元気!絶対また元気に
なるんだと断言されています。

当院のスーパー患者さんのお一人です。