スポーツ障害

当院にもたくさんのスポーツマン、レディー、少年達がいらっしゃいます。私も若いころスポーツに夢中になっていたので痛みがよくわかります。

スポーツ障害は、運動によって起こる体の故障のことです。身体に無理な負担をかけると打撲や捻挫・筋の炎症・骨折の怪我だけでなく後遺症など障害が残る場合もあります。

特定の部位に繰り返し外力が加わり軟部組織を損傷するので、野球肘、野球肩、ランナー膝等と呼ばれているものがこれにあたります。

 

◆スポーツ障害の主な部位と種類

 

首 = むち打ち症等
肩 = 野球肩、リトルリーガーショルダー等
肘 = 野球肘、テニス肘等
腰 = 腰椎分離症・すべり症、梨状筋症候群等
膝 = ジャンパー膝、サッカー膝、ランナー膝、オスグッド・シュラッター病、タナ障害、腸脛靭帯炎、分裂膝蓋骨等
脚 = シンスプリント、アキレス腱炎等
足 = 足底筋膜炎、踵骨骨端症等

 

◆スポーツ障害の治療法


休息(Rest)
患部を包帯などで固定し安静にさせます。

冷却(Ice)
患部を氷嚢などで冷やし組織の血管を収縮させ腫れや炎症を抑えます。

圧迫(Compression)
患部を包帯やサポーターなどで圧迫することにより内出血や腫れを抑えます。

挙上(Elevation)
患部を心臓より高く上げることによりリンパの流れをよくして腫れを抑えます。

例えばテニス肘の場合、肘だけを診るのではなく肘関節と連動して動く背骨と肩甲帯(上腕骨、鎖骨、肩甲骨、肋骨)の関節可動制限を回復させることで、 より短期間に治癒することが多いです。


人の体は一見痛む部分だけが悪いように思われがちですが、関節、筋肉等、 いろいろな部分でつながりがあり、連動して働いているのです。


スポーツ障害で最も大事なのは、無理なトレーニングをせず、自分の能力にあったトレーニングを行うことです。 


そして、異常を感じたら直ちに運動を中止し、治療してください。当院では、様々なスポーツ障害(野球肘・ランナー膝・シンスプリント等々)に対応しております。

 

◆成長痛(オスグット)

 

成長痛は、いわゆる骨端症とも呼ばれ、成長期に成長軟骨の部分に痛みを生じる障害で病気ではありません.


成長期ですから骨はどんどん成長するのに、筋肉によっていつも強く引っ張られていると言うような状況です。

その「引っ張られる力」に、まだ固まっていない成長過程にある柔らかい軟骨が負けてしまい、炎症を起こしたり、ひどくなればその軟骨が剥離してしまって強い痛みがでます。
いつも激しいスポーツを行っている子供に多く見られる障害です。

 

◆痛みの出る部分

 

小学2年生から5年生ごろには「かかと」、5年生から6年生ごろには「膝」、中学生になれば「腰」、というように成長する骨によって痛む部分が変わってきます。

これは成長期によって大きく成長する部分が違うからです。

 

成長痛(オスグット)の治療

 

適切な指導と治療さえ受ければ、タチの悪い障害ではなく、一時的にスポーツを休んで安静にしたり、
専用サポーターやテーピング、ウレタン・パッドの装具療法により、膝や、踵の負担を取り除いてあげれば痛みが和らぎ、またスポーツが出来るようになる場合も多いのです。

ただ、成長痛には個人差があり、自然に痛みが消える場合もあれば、無理をすればどんどん痛みが増してゆき、成長期が終わってからも痛みが残る場合だってあります。


とにかく素人判断は禁物ですから、ご相談ください。
 

当院では、特に物理療法と東洋医学をミックスした治療法ですので、お子様のスポーツによる痛みに適した治療が可能です。
お困りの保護者の方は、ぜひ一度ご相談ください。